就労継続支援B型事業所の利用料は?ほかに必要な費用は?
放課後等デイサービスは、障がいをもつ子どもたちが放課後を充実して過ごすための支援を提供する施設です。多くの保護者がこのサービスを利用することで、子どもの社会性やコミュニケーション能力の向上を期待しています。
この記事では、放課後等デイサービスを利用するまでの具体的な流れを解説します。サービスの選び方や利用する際のポイントにも触れているので、放課後等デイサービスの利用を検討している方は参考にしてください。
放課後等デイサービスとは
障がいをもつ子どもたちが、放課後や休日に安心して過ごせる場を提供する福祉サービスです。平成24年に児童福祉法に基づき、制度化されました。
子どもたちの社会性の育成や自立支援を目的としており、個別のニーズに応じたプログラムが提供されています。障害者手帳をもつ子どもや、医師の診断を受けている子どもが対象です。
放課後等デイサービスを利用することで、子どもたちは新しい体験を通じて自信をもち、生活スキルを磨けます。また、保護者にとっても、安心して子どもを任せられる場として注目されています。
放課後等デイサービスを利用するまでの流れ
放課後等デイサービスを利用するまで、多くの手順を通過する必要があります。ここでは、利用までの流れを順に解説します。
ステップ①申請に必要な書類をもらう
ステップ②利用計画書を作成する
ステップ③受給者証を申請する
ステップ④放課後等デイサービスを探す
ステップ⑤受給者証を受け取る
ステップ⑥放課後等デイサービスと契約を結ぶ
ステップ⑦個別支援計画書を確認する
それぞれ見ていきましょう。
ステップ①申請に必要な書類をもらう
お住まいの自治体の福祉窓口を訪問し、必要な申請書類を入手します。窓口では、必要書類の詳しい説明を受けられるため、不明点は質問しましょう。書類申請はサービス利用に不可欠なため、早めに準備することが大切です。以下に申請に必要な書類をまとめました。
必要書類 |
説明 |
申請書 |
基本的な情報を記載する |
障害児支援利用計画案 |
サービス利用の計画を示す |
支援が必要と分かるもの |
医師の診断書や意見書など |
世帯の収入状況を確認する書類 |
収入証明書や市民税非課税世帯証明書など |
マイナンバーを確認できる書類 |
保護者と子ども両方のマイナンバー |
印鑑 |
認印も可 |
自治体によっては、書類をホームページからダウンロードできる場合もあるため、事前に確認しておくと便利です。
ステップ②利用計画書を作成する
放課後等デイサービスを利用するためには、「障害児支援利用計画書」を作成する必要があります。この計画書は、福祉サービスをどのように利用するかを詳細に示す重要な書類です。作成する方法には2つの選択肢があります。
1つ目は、相談支援事業所に依頼する方法です。相談支援事業所は、障がいのある方やその家族が福祉サービスを受けられるように支援する専門機関です。専門スタッフが利用者のニーズに合わせた計画書を作成してくれます。費用は自治体が負担するため、利用者の負担はありません。
2つ目は、自治体が提供するフォーマットに沿って、保護者自身が計画書を作成します。計画書には、希望するサービス内容や利用日数、子どもの課題や目標などを具体的に記載します。事前に希望する利用日数を決めておくと、スムーズに作成できるでしょう。
ステップ③受給者証を申請する
受給者証は、放課後等デイサービスを利用するための資格を証明する書類です。この証書があることで、自治体が提供する福祉サービスを受けられます。
受給者証は自治体が発行し、サービス利用時の支給日数や自己負担額が記載されています。申請には複数書類が必要で発行までに時間がかかるため、早めの準備が大切です。
受給者証を申請する方法
以下に、受給者証を申請する流れをまとめました。
手順 |
詳細 |
必要書類を準備する |
申請書・障害児支援利用計画書・収入状況を確認できる書類・マイナンバーなど |
自治体の福祉窓口を訪問する |
自分の住まいの自治体の福祉窓口に行き、申請手続きする |
書類を提出する |
窓口で必要書類を提出し、申請を完了する |
審査を待つ |
自治体が書類を審査し、受給者証の発行を行う |
申請を終えてから受給者証の発行までに1ヶ月程度かかるため、期間を考慮したうえで計画を進めましょう。
ステップ④放課後等デイサービスを探す
子どもに最適な環境を判断するために、支援内容や施設の雰囲気を事前にリサーチすることが大切です。アクセスのよさや提供されるプログラムの内容が、施設を決める際の大きなポイントとなります。
行きたいところが見つかったら、子どもに合っているかどうかを確認するために見学したり、面談を受けたりしましょう。これらの手順を踏むことで、子どもが快適に過ごせる環境を選べ、親子ともに安心してサービスを利用できます。
ステップ⑤受給者証を受け取る
査が通過したことは、通常、自治体からの書面による通知により知らされます。その後、以下のいずれかの方法で受給者証を受け取ります。
役所の窓口で直接受け取る
自宅へ郵送してもらう
受給者証には具体的な利用条件が記載されており、サービス利用や契約手続きの際に必要となるため、大切に保管しましょう。
ステップ⑥放課後等デイサービスと契約を結ぶ
受給者証を受け取ったら、希望する事業所と契約を結びます。契約時には、事業所の利用規約や契約書の内容を確認し、必要な手続きや書類の提出を行います。
とくに利用期間や料金、キャンセルポリシーなどをチェックしておくことが重要です。
ステップ⑦個別支援計画書を確認する
契約後、放課後等デイサービス事業所は「個別支援計画書」を作成します。この計画書は、利用者一人ひとりのニーズや目標に基づいて、どのように支援するかを詳細に示したものです。たとえば、計画書には以下が記載されています。
支援方法
活動内容
達成すべき目標
進捗の評価方法
保護者は計画書を確認し、内容に納得したらサインをします。
個別支援計画書は子どもが自立し、社会参加や生活の質を向上させるための道しるべです。子どもの成長に合った支援をするために、定期的に見直されます。
放課後等デイサービスの選び方
最適な放課後等デイサービスを選ぶには、子どもに合った支援内容と快適な環境を見極めることが重要です。
まず、提供されるプログラムが子どものニーズに合っているかを確認しましょう。加えて、施設へのアクセスが良好で無理なく通える範囲であることも大切です。
さらに、見学や面談を通じて、施設の雰囲気やスタッフの対応を実際に感じ取ることで、子どもが安心して過ごせる場所かどうかを判断できます。
放課後等デイサービスを利用する際のポイント
ポイントを押さえたうえで手続きすることで、放課後等デイサービスをスムーズに利用開始できます。ここでは、以下4つを紹介します。
ポイント①相談支援を利用する
ポイント②受給者証の申請と施設探しを同時に行う
ポイント③利用を決めたら早期に申し込む
ポイント④利用料金を事前に確認しておく
それぞれ見ていきましょう。
ポイント①相談支援を利用する
放課後等デイサービスは「相談支援」を利用して探すことをおすすめします。相談支援を活用すると、専門家から適切な情報を得られるうえに、手続きの支援も受けられるためです。たとえば、以下のような相談に乗ってもらえます。
デイサービスの選び方や施設に関する情報提供
必要な手続きや書類の準備に関するアドバイス
利用計画書の作成支援
さらに、相談支援員は利用後もフォローアップし、状況の確認や必要に応じた計画の見直しをサポートしてくれます。
ポイント②受給者証の申請と施設探しを同時に行う
受給者証の申請手続きには時間がかかるため、施設探しを同時に進めることが重要です。また、施設が定員に達している場合もあるため、早期に選択肢を広げておくことで希望するサービスを利用しやすくなります。以下の方法で候補を増やしておくとよいでしょう。
インターネットで地域のデイサービスを検索し、複数の候補をリストアップする
地元の福祉事務所や相談支援事業所に問い合わせて施設情報を収集する
周囲の保護者や友人からおすすめの施設を教えてもらう
希望する施設と契約できるとは限らないため、段取りよく進めることを心がけてください。
ポイント③利用を決めたら早期に申し込む
利用する意思が固まったら、早めに申し込みすることが大切です。放課後等デイサービスは人気が高く、希望する日程や時間帯が埋まってしまうことがあるためです。
早期に通所の意思表示をすることで、希望する条件を確保しやすくなります。また、早めの準備により、職員が子どものニーズに対応するための準備を適切に進められます。これにより、施設側も子どもを受け入れやすくなり、トラブルを回避できるでしょう。
ポイント④利用料金を事前に確認しておく
料金は自治体によって異なるため、事前の確認が重要です。利用料は通常、所得に応じた負担上限が設定されるため、家庭の経済状況に合わせた計画を立てられます。
料金の詳細は事業所に直接問い合わせたり、自治体の福祉窓口で相談したりすることで確認できます。
また、施設によって追加費用が発生する場合もあるため、注意してください。予期せぬ出費を避けるために、総額がどれくらいになるかを事前に明確に把握しておくことが大切です。
参考:厚生労働省「障害者の利用者負担」
まとめ
放課後等デイサービスを利用することで、子どもの社会性やコミュニケーション能力を高め、日常生活で必要なスキルを楽しく身につけられます。利用には多くの手続きを要するため、余裕をもったスケジュールを組みましょう。
愛知県岡崎市の放課後等デイサービス・児童発達支援KaDanは、個別指導と集団指導の両方を採り入れた多機能型の支援が特徴です。広い施設で一人ひとりに合わせたプログラムを提供することで、お子さまの成長をサポートすることが可能です。また、保護者の方とも密に連携を取り、お子さまの成長を共に喜び合う関係を築くことを目指しています。
豊富な支援プログラムと安心のサポート体制で、皆様のご利用をお待ちしています。
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