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就労継続支援A型のデメリットとは?利用前に知るべき注意点とメリット

就労継続支援A型は、障害を持つ方々に就労の機会を提供する支援制度ですが、利用に際しては注意すべき点も多く存在します。利用者にとっては安定した収入や社会参加が期待できる一方で、就職支援が限定的であったり、出勤に対する厳しい要求があるなど、慎重な検討が必要です。この記事では、A型事業所のデメリットや向いていない方の特徴について詳しく解説し、利用を検討する際の参考になる情報を提供します。A型の仕組みや特性を理解し、自分に合った支援を選ぶための参考にしてください。

就労継続支援A型のデメリットを詳しく理解しよう

就労継続支援A型には、事前に理解しておくべきデメリットがいくつか存在します。
利用することで得られる支援は魅力的ですが、全ての利用者に適しているわけではなく、場合によっては支援内容が期待外れになることもあります。
自分に合わない場合、就労意欲や生活リズムに悪影響を与える恐れがあるため、以下のデメリットをしっかりと把握したうえで、利用するかどうかを決めることが重要です。 

手厚い就職支援が期待できない

就労継続支援A型では、一般企業への就職支援が十分に行われないことが多く、これが大きなデメリットの一つです。
A型事業所は、利用者が長期的に働き続けることを重視しているため、就職活動のサポートは限られている場合が多いのです。
履歴書作成や面接練習といった基本的なサポートも、事業所によっては実施されないことがあります。
そのため、一般就職を目指す方には物足りなさを感じることが多く、就職支援を強く求める方には不向きです。

将来的な就職を希望する方は、A型以外の支援を検討する方がよいでしょう。 

安定した出勤が求められる

就労継続支援A型では、安定した出勤が求められることもデメリットの一つです。

体調や精神状態に波がある方にとって、毎日決まった時間に通うことは大きな負担になることがあります。
欠勤や遅刻が続くと、契約更新が難しくなったり、最悪の場合、利用を断られる可能性も考えられます。
特に、体調が不安定な方や精神的な不調を抱える方にとっては、安定した勤務が求められることが大きなハードルとなるでしょう。 

残業での収入増が難しい

就労継続支援A型では、残業をして収入を増やすことは難しい傾向にあります。
A型事業所は利用者の体調や精神状態に配慮して、基本的には決まった勤務時間内での勤務を重視しています。そのため、一般企業で見られるような繁忙期の残業や追加勤務はほとんどありません。
収入を増やしたいと考えている方にとっては物足りなく感じることが多く、生活費の面で困難を感じる場合もあります。収入を増やすことが最優先の場合は、他の就労支援を選ぶことも考慮した方がよいでしょう。 

失業手当が受けられないリスク

就労継続支援A型では、失業手当が受けられないリスクがあるため注意が必要です。
A型事業所では、雇用保険に加入できないことが多く、その結果として、失業した場合に失業手当を受け取ることができません。
雇用保険に加入しない理由としては、勤務時間が短かったり、雇用契約の条件が合わなかったりするためです。
万が一、契約終了や突然の退職となった場合、失業手当を受け取れずに生活費が困窮する可能性があります。

このリスクを避けるためには、事前に雇用保険に関する確認をしておくことが大切です。 

就労継続支援A型が向かない人の特徴

就労継続支援A型は、障害や難病を持つ方に就労の機会を提供する重要な制度ですが、全ての方に適しているわけではありません。
A型事業所には特有のルールや働き方があるため、これらが自分の希望や性格と合致しない場合には、働き続けることが困難になる可能性があります。

自分に合わない環境で無理をして働くことは、心身に大きな負担をかけることになるため、慎重に選ぶことが重要です。 
ここからは、就労継続支援A型が向かない人の特徴を見ていきましょう。 

一般就労を目指したい人には不向き

一般就労を目指す方にとって、就労継続支援A型は必ずしも最適な選択肢ではありません。
A型事業所は長期的な雇用を前提とし、一般企業への転職支援は限定的です。
就職活動のノウハウや面接練習などは、A型事業所ではあまり強化されておらず、就労移行支援の方が適している場合もあります。

そのため、A型は長期的に安定した働き方を望む方には向いていますが、一般就労を目指す方には十分な支援が得られない可能性が高いといえます。 

仕事内容が合わない場合のストレス

就労継続支援A型では、仕事内容が自分に合わない場合、強いストレスを感じることがあります。
A型事業所では、主に軽作業や単純作業が中心です。
そのため、同じ作業を繰り返すことで仕事に飽きてしまうケースも少なくありません。

仕事内容に不満があると、出勤が億劫になり、心身に負担をかけることがあります。
こうした場合は事業所の担当者に相談し、作業内容の調整や配置転換を相談することをおすすめします。 

スキルを求められる場面もある

就労継続支援A型では、事務作業やパソコン入力など、業務によっては一定のスキルが求められる場合があります。
そのため、未経験の分野に配属されると、慣れるまでにストレスを感じることもあるかもしれません。

このような場合、分からないことがあれば職員に相談し、少しずつ覚えていくことが大切です。
事業所によっては研修やサポート体制が整っている場合もあるため、事前に見学や相談をして、自分に合った環境を選びましょう。
スキルを求められる場面があることを理解し、無理なく成長できる職場を選ぶことが大切です。 

就労継続支援A型を利用するメリットとは

就労継続支援A型にはデメリットもありますが、利用することで得られるメリットも多く存在します。
特に、安定した収入や社会参加の機会を求める方には、大きな支えとなる環境です。
また、自分に合った働き方を見つけたい方や、一般企業での就労が難しい方にとっても、安心して働ける選択肢となります。

以下では、A型事業所を利用する具体的なメリットについて詳しく説明します。 

最低賃金が保証される安心感

就労継続支援A型事業所では、必ず最低賃金が支払われるため、安定した収入が得られる安心感があります。
そのため、体調や障害の影響で働けるか不安な方でも、収入面での心配が少なく、生活設計が立てやすくなります。

一方、B型事業所は工賃と呼ばれる成果報酬で、月1万円程度しか得られないこともありますが、A型では月収8万円以上を得ることも珍しくありません。
最低賃金が保証されることは、安定した生活の基盤を築くうえで大きなメリットとなります。 

社会との繋がりを持てる機会

就労継続支援A型では、社会との繋がりを持つ機会が得られることが大きなメリットです。
日々の業務を通じて、職場のスタッフや他の利用者と交流し、「自分も社会の一員として役立っている」という実感を得られます。

特に、家にこもりがちだった方や社会との接点が少なかった方にとっては、自然に人間関係を築けるチャンスです。
仕事を通じて悩みを相談できる相手が身近にいることで、孤独感や不安が和らぎます。
このように、A型を利用することで社会参加が進み、日常生活に活力をもたらすことができます。 

技術や能力の向上が期待できる

就労継続支援A型では、作業スキルや社会的マナーを向上させる機会が豊富に提供されます。
パソコン作業や軽作業、接客など、事業所によって異なる仕事を経験できるため、着実に技術を身につけることができるのです。

また、未経験の方でもスタッフが丁寧に指導してくれるので、安心して業務に取り組むことができます。
作業を繰り返すなかで作業効率が向上し、自分の成長を実感できるでしょう。
これにより、社会参加への自信が深まり、より積極的に働く意欲が湧いてきます。 

就労継続支援A型とB型の違いは?

就労継続支援A型とB型の主な違いは、雇用契約の有無と賃金の仕組みにあります。

A型では事業所と雇用契約を結び、最低賃金が保障されたなかで安定的に働けます。
また、B型は雇用契約がなく、作業ごとに工賃が支払われるため、体調や生活リズムに合わせて柔軟に働けるのが特徴です。

A型は就労環境がより安定しており、B型はリハビリや社会参加の第一歩として利用されることが多く、自分の目的や状況に応じて選ぶことが大切です。 

利用開始までの流れはどうなっている?

就労継続支援A型を利用する際、実際にサービスを開始するまでの流れを理解しておくことが重要です。
まず、市区町村の福祉窓口やハローワークで相談し、自分がA型の対象となるか確認します。
その後、必要な書類(医師の診断書や障害者手帳など)を用意し、サービス利用申請を行います。

手続きに不安を感じる方もいるかもしれませんが、事業所や自治体の担当者がサポートしてくれるので問題ありません。
申請が通れば、事業所で面談や見学を行い、その後実際に利用を開始することができます。

就労移行支援との違いについて

就労継続支援A型と就労移行支援の最大の違いは、雇用契約の有無と支援の目的です。
A型では事業所と雇用契約を結び、最低賃金が保証される仕事をしながら、働く力を身につけていきます。
一方、就労移行支援は雇用契約を結ばず、一般企業への就職を目指して、スキルアップや就職活動のサポートを受ける場です。

A型は安定した収入が得られますが、一般企業での就労支援は少ない傾向にあります。
また、就労移行支援は就職活動に特化しており、一般就労を早期に目指す方に適しています。
自分の希望する働き方や、体調に合わせて選択することが大切です。 

まとめ:就労継続支援a型のデメリットと向き不向き

就労継続支援A型は、長期的な雇用や安定した収入を提供する一方で、就職活動の支援が不足していたり、安定した出勤を求められることがデメリットです。
また、残業による収入増加が難しく、失業手当が受けられないリスクもあります。
これらの要素を考慮した上で、A型が向いていないのは、一般企業での転職を希望する方や柔軟な働き方を求める方です。

自分が希望する働き方や目的を整理したうえで、どのような事業所やサポートが必要かを明確にしてから慎重に選びましょう。
本記事でご解説したように、「就労継続支援a型 デメリット」には、就職支援の手薄さや収入・保障の不安、出勤の安定性など注意すべき点があることが分かります。
それでも「自分に合った働き方を探したい」「安心して働ける環境を知りたい」と感じた方は、ぜひ当社サービスをご活用ください。
SANPOでは、利用者の体調や希望を丁寧にお伺いしたうえで、適切なA型事業所や支援内容をご案内しています。  
 
気になる方は、お気軽にご相談・お問い合わせください。 

監修者

小林 啓輔 

株式会社SANPO 顧問

<資格> 
・サービス管理責任者研修修了 
・社会福祉主事 
 
<略歴> 
福祉系大学卒業後、在宅介護支援センター(現包括支援センター)等の相談員業務に従事し、特別養護老人ホームの指定申請や人事関係に関与。その後有料老人ホームの施設長など高齢者福祉に携わり、その後サービス管理責任者として就労継続支援事業所やグループホームに従事。 
 
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