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放課後等デイサービスの選び方10選!押さえるべきポイントとは

放課後等デイサービスは、障がいのあるお子様が放課後の時間を充実して過ごすためにサポートする施設です。全国に数多くあり、選び方を間違えると後悔することも少なくありません。  

この記事では、放課後等デイサービスの基本的な3つのタイプや、選ぶ際に押さえるべき10個のポイントを解説します。  
 
よくある失敗例もお伝えするので、ぜひ、保護者の方はお子様に最適なサービスを選ぶ参考にしてください。 

放課後等デイサービスの3つのタイプ

放課後等デイサービスには、お子様の特性やニーズに応じた3つのタイプがあります。

自由時間を重視する学童保育タイプ

塾・習い事のような教室タイプ

社会性を養うための療育タイプ

それぞれ見ていきましょう。 

自由時間を重視する学童保育タイプ

放課後等デイサービスの大きな特徴は、お子様が自宅にいるかのように、自由に過ごせる時間が多いことです。宿題やおやつの時間が設けられている一方、自由遊びの時間が長く、のびのびと過ごせます。あまり決まり事に縛られずに、自分のペースで過ごしたいお子様におすすめです。  

また、遊んだり会話したりなど、友だちと触れ合う機会が多いため、集団行動の中で自然にコミュニケーション能力が磨かれます。家庭で過ごす時間が多いお子様にとって、ほかのお子様と触れ合う貴重な場となるでしょう。 

塾・習い事のような教室タイプ

塾や習い事のように、特定のプログラムに基づいて学習や活動を行います。プログラムはさまざまで、スポーツや音楽、絵画、体操などが人気です。お子様が興味を持っている分野で、専門的な指導を受けられるのが大きな魅力です。  
 
障がいを持つお子様に特化したプログラムを提供しているため、一般の塾や教室に通うのが難しい場合でも安心して利用できます。  

また、お子様が楽しみながらスキルを身に付けられるため、学習意欲を高めるのに役立ちます。将来を見据えて、パソコンや英会話などの習い事を選択するのもよいでしょう。 

社会性を養うための療育タイプ

放課後等デイサービスのおもな目的は、お子様の社会性やコミュニケーション能力を向上させることです。作業療法士や言語聴覚士、理学療法士などの専門職が在籍しています。以下に、支援内容の例をまとめました。 

支援内容
詳細
コミュニケーション訓練
言語聴覚士が発音や表現力の向上をサポート。発話が苦手なお子様には、絵カードやジェスチャーで指導する
社会スキルの向上
集団活動やロールプレイを通じて、対人スキルを指導する
感覚統合療法
感覚過敏や感覚鈍麻があるお子様に対し、特定の感覚刺激を与え、感覚のバランスを整える支援をする

このように、お子様一人ひとりに合わせて支援されるため、家庭や学校では得られない専門的な療育を受けられます。発達障がいや発達遅延があっても成長できる環境が整っているため、安心してお子様を預けられるでしょう。

放課後等デイサービスの選び方10個のポイント

全国に2万件近くもある施設から放課後等デイサービスを選ぶには、前もって調査したり、計画したりすることが重要です。ここでは、保護者がとくに注目すべき10個のポイントを解説します。

指導方針がお子様に合っている 

指導員の専門性が高く、信頼できる 

ほかのお子様と相性がよく、コミュニケーションが取れる 

保護者が求めるプログラムが用意されている 

希望する利用日数、お子様を預けられる 

お子様に負担のない利用頻度である 

トラブル時の対応が明確である 

施設が過ごしやすく、安全面の配慮がある 

自宅から通いやすい 

見学・体験制度がある 

1. 指導方針がお子様に合っている

指導方針は施設ごとにさまざまです。たとえば、自由時間を重視する施設ではお子様がのびのびと過ごせる環境が整っています。一方、1日のスケジュールが綿密に組まれ、専門的な支援を受けながら社会性やコミュニケーション能力を育める施設もあります。  

そのため、ほかのお子様に合っているからといって、自分のお子様にも合うとは限りません。事前に施設の指導方針を確認し、お子様に最適な環境を選ぶことが大切です。 

2. 指導員の専門性が高く、信頼できる

指導員の専門性や経験は、お子様の成長に大きく影響します。作業療法や理学療法など、定期的に専門研修を受けている指導員がいるほうが安心です。  

また、放課後等デイサービスのマニュアルとは対応が異なることもあるため、気になることは直接確認しましょう。この際、指導員が親身になって相談に乗ってくれるか、お子様の変化に対して柔軟に対応してくれるかも重要なポイントです。 

3. ほかのお子様と相性がよく、コミュニケーションが取れる

お子様が施設で楽しく過ごせるかどうかは、ほかのお子様との相性も影響します。たとえば、同年代のお子様が多く、グループでの活動が盛んな施設では、自然に友だちができるでしょう。  

見学時にほかのお子様たちの様子を観察し、自分のお子様と合いそうか確認してみてください。相性がよいと、お子様が嫌がらずに積極的に通ってくれます。 

4. 保護者が求めるプログラムが用意されている

施設によって学習指導やスポーツ、アートなどさまざまなプログラムが用意されています。  
 
お子様が興味を持つ活動や得意分野を考慮し、適切なプログラムを提供している施設を選ぶことが大切です。  

学習指導に重点を置いていたり、習い事のプログラムが多かったりする施設があるため、お子様の発達傾向や特性に合わせて選びましょう。  

自分が求めるプログラムがはっきりしていないと、施設選びが難しくなります。まずは、保護者がお子様の教育方針を明確にすることが重要です。 

5. 希望する利用日数、お子様を預けられる

施設の空き状況や1週間に利用可能な日数を事前にチェックすることも大切です。働きながらお子様を預けたい場合は、希望する日数や時間帯に確実に預けられるかどうか確認しましょう。  

ただし、日数と時間帯の希望がマッチしていても、希望どおりに利用できないケースもあるため、条件を事前に調査しておくと安心です。 

6. お子様に負担のない利用頻度である

週に何日通うか、1日の利用時間が長すぎないかを考慮することが重要です。あまり頻繁すぎると負担になりかねないため、お子様の体力と利用スケジュールを照らし合わせ、適切な頻度で預けましょう。  

お子様自身が楽しく通える生活リズムを見つけてあげることが大切です。ぜひ、お子様の意見を尊重して選ぶよう心がけてください。 

7. トラブル時の対応が明確である

トラブル発生時の対応ルールがなかったり、体制が組まれていなかったりすると、お子様を預けるのに不安を感じます。たとえば、怪我をした場合やほかのお子様とトラブルが起きたときに、施設がどのように対応するのかを確認しておきましょう。  

どのような問題が生じても、慌てることなくマニュアルに沿って迅速に解決できる施設が安心です。 

8. 施設が過ごしやすく、安全面の配慮がある

施設の環境がバリアフリー設計であることや安全な遊具が設置されていることなど、お子様への安全面に配慮されていることが重要です。  

また、お子様の人数に対してスタッフの人数が十分に配置されていることも、安全面のうえで見逃せません。さらに、清潔さや防犯も安心してお子様が過ごせるためには必須項目です。必ずチェックしましょう。 

9. 自宅から通いやすい

自宅から徒歩圏内または、公共交通機関を利用して通えるほうが、遠方の施設より保護者の負担が少なく、お子様も施設通いを継続しやすいです。  

送り迎えが難しい場合、送迎サービスがある施設も選択肢に入れるとよいでしょう。 

10. 見学・体験制度がある

見学や体験利用ができる施設は、実際の雰囲気やスタッフの対応を直接確認できるため、選びやすくなります。お子様が楽しめるか、スタッフとの相性がよいかを見極められ、入所後の予行練習にもなります。  

このような制度を利用することで、実際にお子様が通う姿をイメージしやすくなり、安心して施設を選べるでしょう。お子様にとっても新しい環境に慣れる機会になるため、見学や体験利用の制度の有無は、大きな判断基準となります。 

放課後等デイサービスの選び方でよくある失敗例

ここでは、保護者が放課後等デイサービスを選ぶ際に、よく陥りがちな失敗例を3つ紹介します。 

施設の見た目や自宅からの近さだけで決める 

口コミだけに頼りすぎる 

見学・体験利用せずに契約する 

それぞれ見ていきましょう。

施設の見た目や自宅からの近さだけで決める

外観が新しくてきれいだからといって、中身が充実しているとは限りません。また、自宅から近いという理由だけで選ぶと、お子様に合ったプログラムや支援が受けられない可能性があります。  

見た目や近さだけでなく、複施設の内容や質を複数比較し、総合的に評価することが大切です。 

口コミだけに頼りすぎる

口コミは参考になりますが、それだけに頼って決めるのは危険です。たとえば、ほかの保護者の評価が高いからといって、必ずしも自分のお子様に合っているとは限りません。  

口コミはあくまで1つの情報源として活用し、実際に施設を見学したり、スタッフと話したりすることが重要です。自分の目で確かめることで、どの施設がお子様に合っているのか適切に判断できます。 

見学・体験利用せずに契約する

パンフレットやWebサイトの情報だけで判断すると、実際の雰囲気やスタッフの対応が分かりません。たとえば、パンフレットできれいに見える施設も、実物は清潔感に乏しい可能性があります。  

見学・体験利用を通じて、パンフレットやWebサイトの情報が正しいのか、自分の目で実際に判断するのが確実です。 

放課後等デイサービスは、ポイントを押さえたうえで慎重に検討しましょう

放課後等デイサービスは、選び方を間違えると期待する効果が得られないことがあります。指導方針や指導員の専門性、ほかのお子様との相性、プログラム内容など重要なポイントを押さえたうえで慎重に施設を選ぶことが大切です。  
 
また、見学や体験利用を通じて、実際の雰囲気やスタッフの対応を確認し、お子様に最適な環境を見極めましょう。  
 
なお、株式会社SANPOでは、見学や見学当日に面談を行っています。来所いただいた際に、お子様の日頃の悩みや様子をぜひお話しください。個別支援と集団支援の両プログラムを完備しているため、お子様に合ったプランを提案します。ぜひ株式会社SANPOのサービスをご検討ください。